書評というほどの大げさなものではありませんが
自分で読むだけでなく、気にいったものは他の人にも読んでほしいと思うのです。
楠木建オフィシャルブログ「ケン日記」の著書「好きなようにしてください」は読んで共感することが多かったのでご紹介です。
真剣に答えているのかとおもったら、変態的な答えで笑ってしまうことも度々でした。。
そうかと思えば、バッサリな切り口で答えられているものなどは、スカッ!とします。
好きなようにしてください/楠木建
著者の最初の一言が本の題名になっています。
この本を見つけたのは、本好きの息子の下宿の書棚。
息子は、大学院に進学したばかりです。
世間の同年代の皆さんは、既に社会に出て 新しい一歩を踏み出した人もいれば、
後輩の面倒をみる、頼もしいお兄さんになっている方も多い。
経験が一番の教科書だと思うのですが「社会に出る前の心構えを学習してんのかな?」と思いました。
頭デッカチにならない事を祈るが。(笑)
この本は、とにかく文章が面白い。
随所にちりばめられた「ハゲ」ネタも笑えます。
こんな方です。
著者の経歴などをみると、「なんとなく難しそうなおじさん」という印象を受けます。
ところが、ユーモアたっぷりの文章がちりばめられていて、アッという間に読んでしまえます。
質問に答える形でのページの構成ですので、自分にヒットするところから読んでいけばよいです。
この問いには、どんな答え?
・・・と期待して読んでいくのも楽し。
商品の説明
内容紹介
仕事の迷いに『ストーリーとしての競争戦略』の著者が答えを示す!
「大企業とスタートアップで迷っています」
「30代でいまだに仕事の適性がわかりません」
「キャリア計画がない私はダメ人間ですか?」――
20代~40代から寄せられた仕事の迷いや悩みに対して、時に厳しく、ユーモアに溢れた視点で楠木建氏がアドバイスをおくる。・人生はトレードオフ。その本質は「何をやらないか」を決めること。
・環境の選択は無意味。「最適な環境」は存在しない。
・趣味と仕事は違う。自分以外の誰かのためにやるのが仕事。……など
目次の一部
ちょっと本の中身をご紹介
「母さん、ここ読んでみて。」
・・・と手渡された本の開いたページは、『オジさんは、なぜ威張る』
その返事が
男性に組み込まれている「動物本能」(マウンティング)なので、仕方がないんだよ・・・との事です。
友人の佐山展生氏に、この話題を振ってみると・・・。
「別に謙虚というわけではないのですが、本当に立派な人は、『自分はまだダメだ』と心底思っているんですよ。
だから、まるで威張らない。本人の中にそもそも威張る理由がないんですね。」
このお返事に
「なーるほど!」と膝を打ったのは言うまでもありません。
・・・というくだりで〆られています。
できる大人は、「人の意見を吸収できる」のだと ますます、ほれ込んでしまいました。
私の主人は仕事の立場上からか、家族にも常に上から目線な人です。
なので、息子が読んでいて文言がヒットしたんでしょうね。(=゚ω゚)ノ
プチファンになりました
Facebookと検索すると、楠木氏の記事がでてきました。
文春のオンラインの 「フェイスブック」を好きになれない理由
あくまでも個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたい。・・・後略
さらに楠木氏の「ホットなメディア」は葉書だという。
仕事や私的生活で、お世話になっときにお礼をする。
友人にちょっと思いついたことを伝える。
こういうとき、僕は葉書にささって書いているようにしている。いつも100枚まとめて買うのだが、・・・。
最近読んだ 楠木建が考える、早寝早起き早帰りの効用
これも試したい。
永遠のあこがれですね。
「私、朝型なんです」って言ってみたい。
あとがき
変態コメント・・・と書いてごめんなさい。
楠木氏からしたら「一読者のおばさんから、そんな言われ方したくないわ!」って思われるでしょうね。
でも、そう思ったんですもの。許してください。
さて・・・。
仕事面で言うと、私も相談されることが多い。
いくら話を聞いても時間ばかりが過ぎていくとき
「あなたが幸せになるような道を進めばいいんですよ。」と丁寧な言葉を使っています。
要は、「好きなようにしてください」に尽きるんですよね。
「好きなようにしてください」と書かれていますが、アドバイスはどれも「好きなように」してはいけないと書いてある。
「好きなようにする」は、なにも解決しないからです。
何かヒットするところがあれば、読んでみてくださいませ。