西日本を襲った豪雨災害により、多くの地域が大きな被害を受けました。
しかし、地域の復興は善意あふれる支援によってもたらされることがあります。
その一つが、酒造業界の代表的な存在である「獺祭 島耕作」の取り組みです。
島耕作の愛と助けの手が被災地に希望をもたらす
人気のアニメと日本酒の蔵元がコラボした特別なお酒があります。
獺祭 島耕作。
飲み終わった後も、お酒の瓶を飾ってラベルを眺めると、楽しさが広がります。
獺祭 島耕作が届いた
お盆の8月15日に荷物が届きました。
見覚えないなあ・・・・。
珍しく、主人が注文してたようです。
主人が注文していたのは、ニュースでも取り上げられていた。
島耕作と獺祭が手を組み、西日本豪雨の被害に取り組んだお酒でした。
主人は、ニュースを見ていたとき「粋なことするなあ」とつぶやいていました。
実家を訪れると兄が必ず、獺祭というお酒を主人振る舞ってくれるのでした。
「獺祭」の旭酒造が主宰の山田錦コンテストに兄が受賞
日本酒の原料米といえば山田錦。そして「獺祭」を造る旭酒造は、毎年山田錦コンテストを開催しています。
コンテストを開催することで、生産者が自分の仕事に夢と誇りを持つ手助けになる事を目的としての開催でした。
そして、そのコンテストに兄は「最高を超える山田錦プロジェクト2021」で受賞を受けました。
とても難しい審査会だったそうです。
出品まで何度もの試行錯誤だったといってました。
写真左から、旭酒造社長桜井一宏、会長桜井博志、グランプリの方、
準グランプリの兄ちゃん、弘兼憲史さん
頂いた賞金は、次の投資に消えたそうです(笑)
兄は、理系の大学から樹脂を研究する仕事についていましたが、定年を迎え、第二の人生をコメ作りに捧げています。
この受賞は、まさに生産者が自らの仕事に夢と誇りを持ち、それを支える手助けとなっていえるでしょう。
岩国市の旭酒造の想い
西日本の水害で大きな被害を受けた山口県の岩国市の旭酒造さんのポリシーは「酔うため 売るための酒でなく、味わう酒を求めて」
大量販売の論理から生まれた酔えばいい、売れればいい酒ではなく、おいしい酒・楽しむ酒を目指してきました。何より、酒のある楽しい生活を提案する酒蔵であり続けたいと考えています。
生活の、一つの道具として楽しんで頂ける酒を目指して、「獺祭」(だっさい)を醸しております。
もちろん、ただこだわって、売れなくてもいいから 「幻の酒」になりたいというつもりはありません。(中略)
私どもは品質にこだわりぬいて造ったお酒だからこそ、少しでも多くのお客様に知って頂きたい。 そんな私どもの酒造りの心に共鳴して頂ける酒販店様と共にお客様に私どもの酒を紹介していきたいと思います。
抜粋:旭酒造が目指す蔵元像
被災した日本酒「獺祭」65万本、島耕作ラベルで販売
西日本の水害で大きな被害を受けた岩国市の旭酒造さん。
酒蔵内で発酵中に停電の被害を受けられました。
お酒は十分に美味しい。
しかし、獺祭としての品質基準には届かず、通常の獺祭としては世に出せない。
世界的に知られる日本酒ブランド「獺祭」の蔵元であり、同市に蔵を構える旭酒造。
床上浸水および停電の被害に見舞われて製造工程がストップしてしまいました。
150本の発酵タンク(50万リットル強、四合瓶換算で70万本)の温度管理が不能となり、通常の「獺祭」としては出荷できなくなってしまったことが大きく報じられました。
常のブランドでは出せなくなったタンク150本分の純米大吟醸酒。
兼ねてより、酒蔵と親交のあった島耕作の作者、弘兼史氏の発案にて、
旭酒造より「獺祭 島耕作」として販売することが決定したとの事。
販売受付は8月10日。
65万本の販売予定でしたが
今、すでに入手できにくいかもです。
このお酒については、販売価格である1296円のうち200円を 西日本豪雨で被害を受けた地域への義援金として、寄付されることになります。