今年も その季節になってきました。
ミツマタの群生地/兵庫県多可郡多可町加美区
「秘亭君は、カメラが趣味らしいね。こちらに来る用事あるならカメラ持っておいで。」知り合いのジイちゃまがお電話くださいました。
向かった先は多可郡多可町加美区の山の中。
加美区は、兵庫県中部にある町。
兵庫県多可郡加美の産業としては、林業(スギ・ヒノキ)が主な産業。
また、高級和紙「杉原紙」が古くから知られています。
(加美では和紙の制作は、ミツマタではなくコウゾを原料としています。)
加美区の山の中は突如イノシシ、鹿、熊が、「こんにちは」って出てくるらしいです。
熊と聞くとびびります。
おじちゃまに案内してもらって、車は、山の奥へ奥へと進みます。
杉原川河谷に沿う、静かな山間の景観がほんとうに素晴らしい!
ほどなくして…。
「ついたで。」
という声に山の向こうをみると、
一面に白と淡い黄色の花の絨毯がひろっがっていました。
「ふわああああ !
すっごーーーーい」(*´▽`*)」
あまりにもの美しさに、心をわし掴みされました。
そして、何枚もシャッターを切っていると、何ともいえない美しい香りが漂ってきました。
ここは、人がめったに入らない山の中。
杉の木の下にミツマタの群生は、見事です。
秘密の場所に案内してくださった足立さんです。↘️
足立さんの自宅に「お座り、マテ」ができる「うり坊」(イノシシの子ども)がいます。
うり坊の名前は「ハナちゃん」と言います♪
ミツマタの特性
ミツマタの白いつぼみがきれい。
開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。
花芽は、ちょっと不思議な形。
花は、蜂の巣がぶら下がったような形です。
枝が3本ずつ分岐する。
これが名の由来らしい♪
ミツマタ(三椏)の樹皮には強い繊維があり、古くから和紙の原料として使用されています。
「椏」は”あ”とも読み、「木の股」の意味。
和紙の原料色々
和紙の原料の種類の記事です。
参考に貼り付けておきます。
http://www.awagami.or.jp/awawashi/genryo.html
1万円札などの紙幣の原料になるミツマタ
ミツマタ(三椏)の樹皮には強い繊維があり、古くから和紙の原料として使用されて来ました。
しわになりにくく高級で、また虫害にもなりにくいので1万円札などの紙幣や証紙など 重要な書類に使われる。
1876年(明治9年)に、政府印刷局で三叉を原料として紙幣を作ってから、 三叉の利用度は、非常に高くなった。
紙幣以外でも、 証書・地図用紙・コピー紙など 各種の紙とその原料として 幅広く使われている。
ミツマタの花言葉
花には、それぞれの花言葉があります。
ミツマタの花言葉の「肉親の絆」や「永遠の愛」。
家族に対して贈るのに最適な花言葉ですね。
そのほか「壮健」や「強靭」など。
あとがき
真っ直ぐ天に向かって伸びている、杉の木やミツマタの群生を撮っていると、
不思議と体が浮き立つような感触がありました。
時折、風が吹くと心和む香りも。
ふ〜と深呼吸。
心が穏やかになっているような気がしました。
みなさんも、毎日あたふたと仕事なり、家事なりを一生懸命にこなされている事と思います。
「ちょっとだけ疲れたなぁ。」と思ったら、山や木や花を見て下さい。
疲れたエネルギーを 吸い取ってくれるような錯覚を感じれます。
草や木は、癒しの素晴らしいお医者様ですよ。